相続したお家の貸し方教えます
公開日:2024年07月22日
ゆくゆく住む予定があるけど今は住まないとか、今すぐ売りに出さないのであれば、新井としては「貸す」という方法をおすすめします
相続した家を貸したい 何をすればいい?費用はどれくらい?
ポイント
①今住まない・売らないなら、賃貸にするのがいい
②賃貸にするならリフォームは必須
③築浅賃貸用リフォームにかかるお金は1年程度で回収も
さて今回は、両親から相続した家にゆくゆく住む、またはすぐ売らない方向けの内容です。
ゆくゆく住む予定があるけど今は住まないとか、今すぐ売りに出さないのであれば、新井としては「貸す」という方法をおすすめします。なぜなら、いずれにせよ、時々家に行って部屋を換気したり、修繕の必要がないか確認したり、草木を剪定(せんてい)したりするなど、何かしら手間やお金がかかるので、有効利用しほうがいいと思うのです。
家を賃貸用にするには、家の状態により、リフォームが必要になります。「なんだ、お金がかかるのか!」と落胆する人もいるかもしれませんが、築浅や、これまでにリフォームしたことがあるお家で、必要最低限のリフォームだけで良いのであれば、そこまで費用はかかりません。ちなみに、賃貸用にリフォームするのと、自宅をリフォームするのは、方法も費用も違ってきます。どのように違うのか?そんな内容も交えながらお話していきますね。
不動産会社への依頼のメリット
まず、リフォームより前に、家財を運び出す必要があります。これは個人でやっていただくのもいいですし、専門業者に頼むという手もあります。また、リフォーム業者が請け負ってくれることもありますね。一番良いのは、リフォームも賃貸にまつわることも、両方とも不動産会社に頼むことです。
では、どんな不動産会社が良いのか?それは・・・・・・新井ホームがおすすめです(笑)。新井ホームは中古物件の取り扱いが得意ですので!!ええと、真面目に(真面目です)あえていうなら、物件の管理が得意な不動産会社を選びましょう。どうやって見分けるのかというと、賃貸のポータルサイト(大手企業が運営する物件情報サイト)にきれいな写真を掲載しているところ、ですね。賃貸ポータルサイトはいろいろありますが、サイトは家と入居者さんのマッチングをするところです。いくら実物の家が素敵でも写真がちゃんとしていないと良さは伝わりません。その辺りをきちんと意識している会社さんは良いと思います。
あとは、入居者の審査をきちんとやっている会社さんです。望ましいのは、直接またはオンラインで入居者と面接しているところ。ちゃんと面接しているということは、入居後に入居者さんとやり取りすることまで考えているということですね。それと、手続きなどを始めてからじゃないと分からないかもしれませんが、担当者さんとの相性も大切。あとは、ご自身の参考として、周辺地域の物件の家賃も調べておきましょう。
リフォームの必要性と一般的な例
さて、賃貸用のリフォームと自宅用のリフォームは違う、というお話をしましたが、どのように違うのでしょうか。簡単に言うと、賃貸仕様は、費用対効果を考えて行いますが、自宅用は、自分の好みに合わせて行うのが一般的です。以前都内で働いていた時、競売で高級物件を購入したことがありますが、なんと、トイレの壁から便器まで全て真っ赤だったのです!びっくりしました!以前の所有者の好みなのでしょうが、そのままでは売りにくいのでリフォームしました。緑色のパターンもありましたね(泣)。貸すことを考えると、例え古くなくても、個人のこだわりが強すぎる場合は一般的に受け入れやすいものに変える必要があります。
トイレが赤とか緑はレアなケースですが、通常は築浅やリフォームしたことがある家でない限り、リフォームが必要になります。概算の価格を書いてみますね。
リフォーム費用の概算
【基本的なもの】
クリーニング・・・・・・10万円程度
壁紙の張替え・・・・・・50万円程度
クッションフロアというシートを床に張る(傷んでいるところのみ)・・・・・・20万円程度
【築30年以上で一度も修繕していない場合の賃貸用フルリフォーム】
キッチン解体・据え付け・・・・・・10万円程度
キッチンコンロや水栓だけを変える・・・・・・10万円程度
和式トイレを洋式に・・・・・・15万円程度
古い洗面所を刷新する・・・・・・10万円程度
風呂場の壁塗り替え・・・・・・30万円程度
風呂・トイレ・キッチンの3点をセットでリフォーム・・・・・・100万円程度
外壁の補修・塗装・・・・・・100万円程度
まとめ
賃貸用のリフォームは最低限でいいので、自宅をリフォームするよりも安いことが多いです。基本的なものだけであれば全部で100万円程度です。月8万5千円程度の賃料にしておけば、1年ほどで元が取れますね。フルリフォームにすると200万円以下にはならないでしょう。古い物件は、修繕していくときりがないので、リフォームは最低限にして賃料を下げた方が借りる側のハードルも下がるかと思います。
ご自身がいつ住むか決まっている場合は、貸す時に定期借家契約を結んでおきましょう。お家を返してもらうことがスムーズになります。
さて今回は、賃貸用リフォームについてお伝えしました。せっかく相続したお家です。大切にしつつ、賢く所有しましょう。